はじめに
家族が増えてきてダイニングテーブルが狭く感じるようになったり
以前から使っていたテーブルが段々傷んできたなぁと思っている方
結構いらっしゃるのではないでしょうか。
購入するにあたって家具屋さんに行ってもちょうどよいサイズや色のものが無かったりすることは多いですよね。
ネットで買うにしても実物を見ないとなんとなく不安だったりもするものです。
それならちょっと思い切って、長く使えるような自分好みのダイニングテーブルを作ってみてはどうでしょうか。
というわけで、今回はダイニングテーブルを自作した時の工程を説明させてもらおうと思います。
と言いますのも、元々使っていたダイニングテーブルは、僕がDIYを初めて最初のころに作ったものなのですが
制作した時はまだ子供がいなかったので、二人暮らしならこれくらいで十分だろうということで、ダイニングテーブルにしては小さめのサイズで作成しました。
しかし、子供が産まれたり、家にお客さんが来たりしたときに
「うちのテーブル狭いな…」と感じることが増えてきたので
もっと大きなダイニングテーブルを作ることにしました。
ちなみに以前まで使用していたテーブルがこれ↓
サイズは,
長さ1100mm×奥行800mm×高さ720mmくらいでしょうか。
まぁ、これはこれで気に入っていたんですが
作成当時はあまりDIYの知識も少なく
天板が薄かったり、隙間だらけだったり、短すぎるビスで固定してあったり
いろいろと問題が多かったのです。
娘にはボールペンで穴だらけにされたし…。
よくこれで4年ももったなぁという感じです。
というわけで、過去の失敗から学んだことを生かして
新しいダイニングテーブルを作成していきましょう。
なお、今回紹介させていただく作り方は非常にシンプルで
DIY初心者の方も作りやすいものだと思うのですが
作成するまでに至った経緯というか、何を考えながら作ったかという部分も説明できればと思ったので
今回は「準備編」ということにさせていただこうと思います。
デザイン・構造を考える
デザインを考えるときは、まずはネットで画像検索してみます。
デザインを考えるうえで、僕が悩んだポイントとしては
1.天板 ~無垢材or集成材~
2.脚 ~アイアンor木製~
3.脚の取り付け方法 (幕板は必要?)
4.塗装はどうするか
一つ一つ説明していきます。
1.天板 ~無垢材or集成材~
まずは天板をどうするか。
無垢材と集成材の違いについては調べてもらえればすぐにわかるのですが
簡単に言うと
無垢材は丸太から切り出したそのままの材
集成材は小さな木材をつなぎ合わせて作った材
という感じですかね。
結論から言うと僕は今回、集成材を選びました。
理由は2つ。
無垢材よりも
1.安い
2.反りにくい
やっぱりコストの部分が大きいですね。
作る前に何回も計算してみたのですが結構な金額になってしまったので
少しでも費用を抑えるために集成材を選んでいます。
しかしまぁ、材の反りについても調べてみると、無垢材よりも集成材の方が反りにくかったり、強度もあるということも分かり
集成材には集成材の良さがあるだろうということで、まったく後悔はしていません。
無垢材の特徴としては
1.木目がきれい
2.高級感がある
3.コストが高い
というところでしょうか。
もしも、木目を生かした高級感のあるテーブルにしたい場合や、予算に余裕がある場合は、無垢材を選ばれると良いと思います。
ちなみに、樹種はタモ材を選択しました。
本当はナラ材を選びたかったのですが、これまた費用の問題で…。
でも集成材ならナラもタモもあまり変わりなさそうでした。
天板のサイズは、下記の通りです。
厚さ30mm 幅800mm 長さ1500mm
そして今回は初めてマルトクショップさんの木材通販を利用してみました。
ホームセンターには売っていない材料を購入できるので、ホームページを見ているだけで楽しいです。
購入したい樹種の寸法を入力すれば金額も自動計算してくれるので
費用を考えるときにも役立ちます。
ちなみにこのサイトで購入された方の作品も見ることが出来るので
デザインを考えるうえで非常に参考になります。
マルトクショップさんではありませんが、一応同じサイズの天板を載せさせてもらいます。
2.脚 ~アイアンor木製~
テーブルの脚も悩むところですよね。
ダイニングテーブルのDIYを検索してみると
天板に四角いアイアンの脚を取り付けているものが多いような気がします。
僕の部屋の机がそんなような作りなのでよくわかるのですが
おそらく取り付け作業があまり難しくないので、そのようなデザインのテーブルを作成する人が多いのだと思います。
しかし、我が家のダイニングにアイアンはあまり合わないので
以前のテーブルと同じような木製の脚を取り付けることにしました。
先代テーブルさんの意思を引き継ぐような感じですね。
材は天板と同様にタモ材。これもマルトクショップさんを利用。
脚は角材になるのですが、無垢材も集成材も価格が変わらなかったので
脚だけは無垢材を選びました。
脚のサイズは
70mm角 長さ690mm
となっております。
天板の大きさによって、脚の太さについても考えなければならず
色々と調べてみると、1500mmの長さのテーブルであれば70mm角の脚で大丈夫のようです。
家具屋さんのHPなどを見て、テーブルの寸法を参考にしてみると良いと思います。
3.脚の取り付け方法 (幕板は必要?)
さて、脚は木製のものを使用することに決めました。
次に考えなければならないのが、どのように脚を取り付けるのかということ。
以前のダイニングテーブルは、脚と脚を幕板で連結させ
枠組みを作ってからそこに天板を乗せているような作りでした。
この幕板なのですが、テーブルの横揺れを防止する働きがあるので、丈夫な作りになるのは良いのですが
座りながら足を組んだりするときに邪魔になることがありました。(食事中に脚を組むのは行儀が悪いのですが…。)
そのため、今回は幕板は使わずに、天板に脚を取り付けるだけのシンプルな作りで進めていくことにしました。
色々調べていると
「テーブル脚取り付け用金属プレート」
というものを見つけました。
Amazonと楽天に商品がなかったのでリンクを貼れないのですが
検索してもらえると出てくるので、興味のある方は調べてみてください。
yahooショッピングで引っかかってくると思います。
そしてこの金属プレートですが
中央取り付けタイプ と 端取り付けタイプ の2種類あることがわかりました。
中央取り付けタイプというのが、プレートの中央に脚を取り付けて、天板に固定するタイプのものです。
上の画像の左上のような取り付け方になります。
簡単に図を作ってみました。
脚が天板の端よりも少し引っ込んだ位置に来ることがわかります。
それに対して端取り付けタイプというのは、プレートの端に脚を取り付けるタイプになっています。
これも図にしてみると
こっちの方が天板の端に脚を取り付けることが出来ます。
つまり天板の角と、脚の角を合わせることが出来るようになっています。
そのため子供がテーブルの角に頭をぶつけてしまう可能性も低そうです。
小さい子供がいる我が家にとってはこの点が結構重要でした。
この金属プレートに関しては、こちらのペイント工房さんのサイトに詳しく説明がありますので参考にしてみてください。
僕は今回、脚と脚の間はできるだけ広くしたかったので、端取り付けタイプを選びました。
幕板を取り付けないため、横揺れについては不安が残るところですが
それは実際に作ってみないとわからないので、完成したらその辺もお伝えできればと思います。
4.塗装はどうするか
塗装に関してはそれほど迷うことはなかったのですが
塗装に失敗したくなかったので、塗装用の道具をどれだけ準備すべきかめちゃくちゃ悩みました。
今回使用することにした塗料は以前も使ったことのあるオスモカラーというもの。
オスモカラーの公式HPを調べると
ダイニングテーブルに塗装する場合は、エキストラクリアーの上に、ノーマルクリアーを上塗りすると良いとのこと。
ただし、つや消しにしたい場合は、フロアークリアーつや消しを上塗りすると良いらしいです。
僕はテーブルがツヤッツヤなのがあまり好きじゃないので、つや消しにしました。
また、フロアークリアーに関しては乾きの速いエクスプレスという商品もあるので、しっかり確認して間違えないように購入してください。
以下に僕が使用したものを載せておきます。
塗料に関してはこれで良いのですが、悩んだのはここから。
オスモカラーには専用の道具があり、それを購入すべきかどうかということ。
まずは広範囲にムラなく塗るための道具であるコテバケというもの。
以前オスモカラーを使用した時は、ホームセンターで売ってるやっすい刷毛を使っていたのですが
やはり専用道具になると使いやすいのだろうかという興味が湧いてしまいます。
しかもそうなるとスペアとか容器とかも必要になります。
さんざん悩んだ挙句購入してしまいました。
失敗したくない気持ちが勝ちました。
そしてもう一つ。
オスモカラーは普通の油性の塗料と違うらしく、専用の洗浄液が必要になるとのこと。
やっすい刷毛なら一回一回捨ててしまっても良いのですが、コテバケを使うとなると出来るだけ再利用して使いたい…。
そんなこんなで洗浄液も購入してしまいました。
オマケで、何か小さい作品を作るときに使えるかなーということで刷毛も。
なんだか完全にオスモさんの術中にはまっている感じがしますが、出来るだけ失敗する可能性を低くしたくて、必要と思われるものは用意しました。
上の方で一応紹介させていただいていますが、購入するかどうかしっかりと悩んだうえで決められると良いと思います。
まとめ
というわけで、今回作成するダイニングテーブルのデザインや構造が決まりました。
DIYって作り始めると早いんですが、そこまでの工程が結構長いというか非常に悩む部分だったりしますね。
さて作成するテーブルについてまとめると
1.天板はタモ集成材を使用
2.脚は木製(タモ無垢材)
3.脚の取り付けは金属プレートを使用
4.オスモカラーのクリアー(つや消し)で塗装する
こんな感じで作成しようと思います。
というわけで、今回はダイニングテーブルを作る前段階として
「準備編」という形で説明させていただきました。
次回の作業編はこちら↓
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