[DIY]ヘリンボーンのローテーブルの作り方

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DIY

こんにちは。

今回はリビングに置くための、ヘリンボーンのローテーブルを作成しました。

なかなか手間のかかる作業が多くて大変で、失敗した個所もいくつかありますが、それも踏まえて作り方を説明していこうと思います。

 

デザイン ~ヘリンボーンとは?~

ヘリンボーンというのは鰊(ニシン)の骨という意味です。

木材を組み合わせて、鰊の骨のような柄になるためそのように呼ばれているようですね。

 

そして今回作成するにあたって参考にさせていただいた作品がこちら

参考というか形はほぼパクリになってしまうほどなのですが、ヘリンボーン柄やその他の細かい部分はちょこちょこ違うのでお許しください。

手書きでの完成予想図はこちらです。寸法変えたりしててぐちゃぐちゃですが。

完成予想図

このデザインに魅かれた理由は二段になっていること。

これなら中にいろいろ置いておけるので、天板の上を広々使えると思いました。

 

材料紹介

材料

・ベニヤ板( (長さ×幅×厚さ)

700mm×450mm×5.5mm  ・・・天板下地  1枚

・杉材 (長さ×幅×厚さ)

150mm×60mm×14mm ・・・ヘリンボーン部分 40枚~50枚ほど(ちょっと余りました)

・パイン集成材 (長さ×幅×厚さ)

700mm×450mm×30mm ・・・底板   1枚

250mm×450mm×30mm ・・・側板   2枚

250mm×450mm×18mm  ・・・仕切り板   1枚

・松材 (幅×厚さ×長さ)

40mm×40mm×130mm ・・・脚   4本

20mm×10mm×720mm ・・・テーブル枠 2本

20mm×10mm×470mm ・・・テーブル枠 2本

 

すべてホームセンターでカットしてもらいました。

特にヘリンボーンの部分はたくさんの板を組み合わせるため

少しでも長さに狂いがあったりすると隙間が空いてしまうので

正確にカットできる自信が無い場合は、カットしてもらうのが無難だと思います。

 

木材以外に必要なものとしては

・オイルステイン (ウォルナット、チーク、ケヤキ)

今回は天板のヘリンボーン柄に3色使用。

土台には元々余っていたオスモカラーのオークを使用しました。

・水性ウレタンニス

天板の仕上げに使用します。

・木ダボ(8mm)

今回は出来るだけビスを使わずに、ダボ継ぎでの接合を試みました。

・ドリルガイド

ダボ継ぎするためには、板に対して垂直に穴を開けなくてはならないので、ドリルガイドは必須でした。

・その他

あとは紙やすりとかノコギリとか、いつも使っているようなものですね。

 

さてそれでは工程に参ります。

 

作業工程

1.土台を組み立てる

まずは土台部分を組み立てていきます。

ダボ接合を行うために、板に穴を開けていく作業です。

垂直に穴を開けられる自信のある方は良いですが、僕は以前失敗したことがあるのでドリルガイドを使いながら作業を行いました。

 

 

穴を開ける位置に印を付けて、ドリルガイドに付属しているポンチで少しだけ窪ませておくと後々穴を開けやすいです。

 

ドリルガイドをしっかり固定して、直径8mmのドリルで慎重に穴を開けていきます。

板を貫通させてしまわないように、木ダボの長さを考えながら穴の深さを決めてください。

木ダボの長さが10mmだとしたら、接合する板に5mmずつ穴を開ける感じですね。

 

こんな感じで底板と側板の接合する部分にダボ穴を開けたら、木ダボを差し込みます。

写真は仮組みなのでボンドが付いていませんが、実際に接着するときは木工用ボンドを使用してください。

ちょっとでもダボ穴がずれてしまったりすると上手く嵌まらないので緊張の瞬間です。

何とか無事に接合できました。

とりあえず一安心ですが、このダボ接合の作業を全部で6か所行うので、かなり神経を使う作業です・・・。疲れます・・・。

 

木工用ボンドですが、YOU TUBEのDIY動画を見てるとこれを使っている方が多いので、僕も真似してこれを使っています。

 

 

底板・側板・仕切り板を接合

同じ要領で、もう一方の側板と仕切り板にもダボ穴を開けてすべて接合します。

天板もダボ接合するので、あらかじめ穴を開けておきましょう。

 

接着するときはクランプ等を使用してしっかり圧着させることでかなり強力に接着できます。

 

あと写真を撮り忘れてしまいましたが、持ち運びしやすいように、側板に手が入る程度の穴を開けました。

この穴を開けるのも割と苦労したのですが、簡単に説明すると、穴を何個か開けてノコギリで穴をつなげる感じですね。

あとはひたすらやすり掛けして滑らかにするという苦行を乗り越えるとできます。

 

さて、次は脚部分を作っていきます。

脚部分

脚に使用したのは、40mm角の松仕上げ材。

値段見ないで買ったら地味に高くてびっくりした。

長さを130mmにカットして、角を落としてやすりでサラサラにしています。

(脚部分と、後から出てくる枠部分は自分でカットしました。)

 

脚部分も同じようにダボ穴を開けて接合していきます。

ダボ接合も慣れてくるとだんだん楽しくなってきます。

ダボニングハイです。

 

組み立てが終わったら全体を240番くらいの紙やすりで綺麗にし、塗装します。

塗装にはオスモカラーを使用。

この塗料、値段は高いのですが、環境に優しく、子供のおもちゃに使っても大丈夫ということで、以前購入していたものです。

他のオイルステインと比べると木に浸透しにくい印象ですが、少量ずつ薄ーく延ばしていくのがコツのようです。

 

という感じで土台は完成です。

次はいよいよ天板作りに進みます。

 

2.天板を作る

まずは天板を作る作業で一番大事なことをします。

木を並べてみてテンションを上げることです。

実際にこうやって並べてみるだけでワクワクする。

 

しかしこのテンションを上げるためだけと思われた作業・・・。

信じたくない事実を知ってしまうことになりました。

 

それは、杉材の寸法(正確に言うと幅)が微妙に違うということ。

すなわちヘリンボーン柄に微妙な隙間が出てきてしまうということです。

 

なんてこった・・・。

まぁ、木は自然の物なので多少誤差が生じてしまうのは仕方がないのですが

ホームセンターに並んでいるものをテキトーに選んできてしまうとこうなるんですね。

 

ヘリンボーン柄のように正確さを要する場合には、寸法指定出来るこちらのような木材通販を利用した方が良いのかもしれません。

今度利用してみよう。

 

まぁ、仕方がないのでとりあえず今回はこのまま頑張ろうと思います。

隙間はあとで埋めます!!

 

さて、今回作成する天板ですが

厚さ5.5mmのベニヤ板に、厚さ14mmの杉材を敷き詰めていくので

厚さ19.5mmの天板が出来上がることになります。

 

そしてヘリンボーンに使用する杉材ですが、枚数を計算して予備も含めて40~50枚ほど用意しました。

これを3色に塗り分けてランダムに接着していこうという作戦です。

左からウォールナット、ケヤキ、チーク
下地のベニヤ板(ちょっと足が写っちゃった・・・。)

先ほどの杉板を並べる作業で、出来るだけ隙間が空きにくいような配置を記録するために、下地のベニヤ板と杉板に番号を振っておきました。(すごくめんどくさかった)

 

さて並び順が決まったら先に杉板を塗装してしまいます。

こんな感じで3色に塗り終わりました。

塗装が一番楽しい。

 

 

塗装するのは表面だけでOKです。

裏側はボンドを付けてベニヤ板に貼っていくので。

 

しっかり乾いたらベニヤ板に杉材を接着していきます。

この時もしっかり圧着させるのを意識して慎重に貼り合わせていきます。

 

番号通りにしっかり貼り合わせたら余ったところを切り落とし、その端材をまた隙間に貼り合わせる作業を繰り返します。

その作業途中の写真がこちらです。

しっかり接着されるのを待ってから、端を切り落とし、空いてる部分に貼り付けるのを繰り返していきます。

色はあまり規則的にならないように、且つ同じ色が固まりすぎないように並べました。

 

ヘリンボーン柄の貼り付けが終わったら、天板の裏側にもダボ穴を開けて、土台に取り付けます。

ちょっとわかりにくいですが、天板を裏側から見た様子です。

ダボ穴が少し浅かったのか、天板と仕切り板の間に隙間が空いてしまいました。

ちょっとやり直すのも難しかったので、これくらいの隙間は気にしないことにします。

 

次に天板の縁に枠を取り付けていくのですが・・・。

お分かり頂けるでしょうか。

天板の縁を整えるときのノコギリの扱いが下手で、僅かに木が欠けてしまっています。

一度気になりだすと目に付いて仕方がないので、パテで補修することにしました。

このように欠けている部分やささくれてしまった部分を出来るだけ補修しました。

パテが固まったら、軽くやすりを掛けて、着色すればあまり目立ちません。

 

細かい部分の補修が終わったら 縁に取り付ける枠を作ります。

枠用の松材の両端を45°の角度でカットします。

ちょっと面倒ですけど、ソーガイドというものを使うと決まった角度でカットすることが出来ます。

枠の取り付けにはやむを得ずビスを使用しました。

左の写真のように、下穴を開けておくと木が割れてしまうのを防ぐことが出来ます。

 

右の写真が枠を取り付けた後。

しっかり長さを測ったつもりが、なぜか隙間が・・・。

やっぱりノコギリは難しい。

仕方がないのでここもパテで埋めています。

 

取り付けた枠は、ネジの頭が見えないようにダボ埋めを行いました。

ダボの先にボンドを付けて、しっかり押し込んで乾いたら

ノコギリで切り落とせば、綺麗に仕上がります。

成功すると指で触っても段差がわからないくらいです。

ダボの切断面にも色を塗っておきましょう。

 

さていよいよ完成が見えてきましたが、これからが大変でした・・・。

 

3.仕上げ

いよいよ仕上げの段階です。

天板にニスを塗って表面を保護しようと考えていたのですが

やはり杉材の僅かな寸法の違いにより、ヘリンボーン柄の隙間が目立っている状態に・・・。

ピッタリの所もありますが、空いているところは1mmくらいの隙間が・・・。

ここにお菓子のカスなんかが詰まっちゃうと嫌ですよね。

 

ということでニスを塗る前に、埋める作業を行います。

天板と枠の間にもまぁまぁの隙間が空いていたので、ここも埋めちゃいましょう。

こんな感じでマスキングテープを貼って、天板の表面にはパテが付かないようにします。

 

隙間埋めにしようしたのはこちらの商品。

チューブ状になっているので、隙間に流し込むような感じで埋めていくのですが

僕はもっとしっかり埋めたかったので、小さいヘラのようなものでグイグイ押し込むように埋めていきました。

埋めた後の写真がこちら

なんだかちょっとわかりにくいですが、目立っていた隙間は何とか埋めることが出来ました。

ヘリンボーンは木材をたくさん組み合わせているので、隙間埋めの作業が一番地獄でした・・・。

 

隙間が全部埋まったら最後にニスを塗ります。

今回使用したニスは、水性ウレタンニス(つや消しクリヤー)というものです。

最初は違うニスを用意していたのですが、こちらの方が安全性が高いということを知り、買い換えました。

 

天板の表面を綺麗にしてから、少し水で薄めて塗っていきます。

申し訳ありませんが、ニスを塗る工程の写真は一切撮っておりませんでした。

「水性ウレタンニス 塗り方」とかって検索するとたくさん参考になるものが見つかると思うので、そちらをご参照ください。

 

今回は3回ほど重ね塗りを行いました。

塗って、400番くらいのやすりで軽く全体を撫でて、また塗って・・・という感じですね。

ニスが塗り終わればようやく完成です!

(あ、最後に、塗り忘れていた天板の裏にもオスモカラーを塗っています。)

 

完成!

どうでしょうか。

なかなか満足のいく出来だと自画自賛しております。

ニスもつや消しを使用したことにより、あんまりピカピカせず、落ち着いた感じになって良かったなーと思います。

 

毎日仕事終わりに少しずつ丁寧に作れたので、大きな失敗もなく完成させられて良かったです。

 

反省点としては、少し重くなってしまったことでしょうかね。

しっかりした作りにしたくて、側板の厚さを底板と同じ30mmにしてしまいましたが、仕切り板と同じ18mmでも良かったかなーと感じています。

そうすればもう少し持ち運びしやすかったかもしれません。

 

いやー、でも2段にしたことによって物を置けるようになったので便利です。

今まではお菓子を食べようと思ったら、リモコンとかティッシュを床に置かなくてはならなかったので、ストレスフリーになりました。

 

終わりに

さて、最後に今回のテーブル作成でかかった費用を発表させていただきたいと思います。

・パイン集成材(底板+側板+仕切り板) ・・・  ¥6,109

・天板(シナカットベニヤ)       ・・・  ¥1,166

・天板(杉材)             ・・・  ¥2,545

・松材(枠)              ・・・  ¥373

・松仕上げ材(脚)           ・・・  ¥1,120

・塗料(オイルステイン)        ・・・  ¥1,274

・水性ウレタンニス          ・・・  ¥1,166

・木材カット加工費          ・・・  ¥1,050

 合計                ・・・  ¥14,803

 

お、思ったよりも安く済んでいました。

これはすべて僕が買いに行ったホームセンターでの価格なので参考まで。

あとは元々余っていたものを使っているので(オイルステインとか、オスモカラーとか・・・)安く済んでいるのもありそうですね。

 

しかし、2万円かからないくらいで、好きなデザインやサイズのテーブルが手に入るなら良いと思いませんか?

難しい部分もありましたが、やってみると何とかなるので、興味のある方は是非参考にしていただければと思います。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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