[DIY]おしゃれなスツールの作り方

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DIY

はじめに

「テーブルならなんとか作れたけど、椅子はなんか難しそう…」

DIYを初めてしばらく経つけど、こんな風に感じている方はいないでしょうか。

 

僕も以前はそのように思っていて、椅子作りはあまりしたことがなかったのですが

やってみると意外に出来るものなので、今回はスツールの作り方を説明していこうと思います。

 

初心者の方でもなんとか作ることが出来るレベルだと思いますので

興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

デザインを考える

上の写真をご覧いただくとわかりますが

スツールとは座面と脚だけで構成されている背もたれがない椅子のことです。

(逆に背もたれのある椅子のことをチェアと呼びます。)

 

スツールの構造的にはほぼ決まりきっているため、考えるのは色。

部屋の雰囲気に合う色を考えます。

 

いつものホームセンターに行ったところ

アカシアの集成材があったのでこれを座面に使うことにしました。

木目が荒々しさが気に入りました。

 

脚はパイン集成材(30×24mm)を使用。

これにアイアンペイントで塗装することにしました。

 

材料紹介

使用した材料と寸法は上の写真の通りです。

① 脚:パイン集成材

② 貫:パイン集成材

③ 座面:アカシア集成材

右下の材料は使いませんでした。

 

作り方

座面のカット

まずは座面を切り出します。

せっかく購入したアカシア材をいっぱい使いたかったので

コンパスで直径300mmの丸を書きます。

 

しかしこれが後々失敗だということに気付きました。

一番上の写真(右側の丸スツール)を見ていただけるとわかるのですが

脚の基底面に対して座面が大き過ぎますよね。

これだとバランスが悪くなってしまい、端にものを乗せたりすると不安定になってしまいます。

 

そのため、もし作成される場合は脚の開き具合と座面のバランスを考えて作成すると良いと思います。

ちなみに反省点を生かして作成したものが、上の写真の左側(四角い座面)のスツールです。

・・・と、ちょっと脱線してしまいましたが

これを丸くカットします。

引き回し鋸で切っても良いのですが、ジグソーがあると便利です。

切り口の部分は紙やすりで丸くしておくと角が当たらずに安全です。

横から見るとこんな感じです。

 

脚のカット

次に脚をカットしていきます。

木材に対して直角ではなく、角度を付けて切ります。

85度の角度で印を付けて切断していきましょう。

角度によってスツールの脚の開き具合が変わるので、お好みで角度調整してください。

この道具はプロトラクターというもの。木工用の分度器のようなものです。

貫のカット

次に脚を連結させる部分の貫を作ります。

こちらも脚と同様に85°の角度でカットするのですが

注意するのは、下の図のように台形になるようにすることです。

そしておそらく今回の作業で一番難しいと思われる「相欠き継ぎ」
木材同士がピッタリ噛み合うように切り取っていきます。
こんな感じで切り取ることが出来たら
このように組み合わせてみましょう。
少しきついくらいがちょうどいいです。
ゆるいと強度が弱くなるので、小さめに欠いてから徐々に削っていくと良いと思います。

脚の組み立て

脚と貫が準備できたら、これらを組み立てていきましょう。

急に写真が暗くなってしまって申し訳ないのですが

脚の下から15㎝のところに印を付けています。

この線に貫を合わせて固定していきます。
下穴を開けるための印を付けて
下穴を開けて
ねじ頭を隠すためのダボ穴も開けます。
ボンドで木材を固定してからビスを打った方がズレにくいです。
 
脚を2組作ってから
組み合わせるとこのような形になります。
ねじ頭を隠すためのダボ埋めをしてノコギリで切り取れば
ひとまず脚の組み立ては終了です。

座面の取り付け(ダボ穴開け)

座面の裏側に、脚を取り付ける位置をマーキングします。

座面側からビスで留めることも考えたのですが

せっかくのアカシア材の木目を傷つけたくなかったのでダボ接合することにしました。

まずは脚にダボ穴を開けて

ダボマーカーをセット。

座面の裏側に押し当てて印が付いたら

こちらにもダボ穴を開けます。

塗装

ここまで来たらあとは組み立てるだけなのですが

組み立ててから塗装は難しいので、先に塗装をしてしまいます。

 

脚の部分に使用する塗料はこれ↓

過去にも何度か登場しているアイアンペイントです。

刷毛でトントンと叩くように塗料を載せていくと、アイアンっぽい質感になります。

次に座面の塗装です。

座面のは木目を際立たせるためにオスモカラーのエキストラクリアーを使用。

さらに汚れに強くするためにフロアークリアーを上塗り。

今回のスツールは加湿器を置くために使用したかったので

水に強くするためにフロアークリアーを塗りました。

塗装後はこんな感じです。

色が濃くなりアカシアっぽさが出ています。

左:塗装後            右:塗装前

ちなみに塗装前後を比較するとこんな感じです。

座面と脚の組み立て

塗装が終わったら座面と脚を組み立てます。

脚のダボ穴を開けた個所にボンドとダボを打ち込んで

座面とくっつけて、当て木をしながらしっかりとダボを奥まで接合します。

 

完成…?

しっかりと接合出来たら完成!

・・・のはずだったのですが、体重をかけて強度を確認すると、ぐにゃっと歪んでしまいました。

考えられる原因は2つ。

  1. 座面に対する脚の細さ・・・シュッとした感じを求めすぎて弱弱しくなってしまった。
  2. 脚を固定するビスが1本だけ・・・脚を組み立てるときのビスは2本にすべきだった。(1本だとずれやすい)

ということで、少しでも強度を上げるべく少し改良することに。

なかなかうまくいかないもんです。

 

改良

上手くいかないとくじけてしまいそうになりますが、なんとか完成まで頑張ります。

どのように改良するか悩んだのですが

座面と脚の間に、板を挟んで固定力をアップする方法を試してみました。

この部分ならビスも隠れるので遠慮なくビス留め。

反省点を生かし2本ずつにして強度をアップ。

この板の見える部分もアイアンペイントで塗装しておきます。

 

そうしたら、座面の裏側にボンドで接着して

座面を貫通しない長さのビスで固定。

ビスの頭にもアイアンペイントを塗って目立たないようにしました。

 

完成

失敗を経て、ようやく完成しました。

うーん、こうやって見るとやっぱり脚が細すぎ。

というか座面がでかすぎ。

板を挟んだおかげで何とか強度はアップできたかなという感じですが

あとから面倒なことにならないように、最初からしっかり構造や強度を考えておかないといけないですね。

見た目ばっかり考えていたら機能がおろそかになってしまいました。

ちなみに

アカシア材が余っていたのと、もう一つスツールが欲しかったという理由で

反省点を踏まえながらもう一つ作ってみました。

こちらは角を丸くした四角い座面。

脚は2×2材を使っています。

先ほどの脚が、30×24mmだったのに対して

2×2材だと38×38mmなので少し頑丈になります。

 

さらに

 

座面を取り付ける部分の貫も追加して固定力アップ。

裏側からビス留めした後、ダボで埋めています。

 

スツールの使用用途

ちなみに我が家には以前作ったものも合わせて、スツールが4つもあります。

どのように使用しているか紹介させていただこうと思います。

加湿器を置く台にしたり(このスツールはこのために作りました。)

洗面所の椅子にしたり

観葉植物の台として使ったりしています。

 

おわりに

 

というわけで今回はスツールの作り方を紹介させていただきました。

 

作り方自体は特に変わっているところはないと思いますが

自分好みの塗装をすることで、部屋の雰囲気に合わせたデザインのものを作ることが出来るのがDIYの良いところですね。

 

角度を付けて木材を切ったり

相欠き継ぎがなかなか難しかったりしますが

丁寧に行えば出来ないことはないので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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