汗っかきじゃなければどんなに明るい人生だったか。
なんでこんな体質なんだろう・・・。もう嫌だ・・・。
そんな風に思うことがあります。
僕はとにかく汗っかきです。
小さいときからよく汗をかく子供だったと母親から聞いていました。
それは大きくなってからも同じで、気にし始めたのは小学生の時くらいから。
配られるプリントが手汗で滲んでヨレヨレになったり、リコーダーが滑って持ちにくかったり、少し動くとすぐに汗だくになったり。
ホントにちょっとしたことなんですが、子供ながらにそういうことで真剣に悩んでました。
中学生くらいの思春期になると尚更悩んでしまいますよね。
社会人になって10年以上経ちますが、やっぱり未だに悩んでいます。(昔ほど悩まなくなりましたが…)
汗が出始めるとそればかり気になって、仕事などにも集中できないことも多々ありました。
そして、気にするほど汗が止まらなくなるのです。
そうなると、他人の視線が気になってしまい、人が多いところを避けたくなるなんてことにもつながってしまいます。
等々、挙げるときりがないですがこんな感じです。
そんな僕が色々試してきた、汗を止めるための対処法とその効果について、いくつか説明していきます。
■汗を止めたいけど手術は怖い・・・。
多汗症の治療を調べてみると色々と出てきますが、手術もその一つとして候補に挙がってきますよね。
でも正直手術をするのは怖いです。
しかも、手や頭からの汗が出なくなる代わりに、他の部位の汗が多くなるという代償性発汗というのもあるらしいので、それはそれで悩んでしまいそう。
手術をしてしまうともう取り返しがつかないということもあり、なかなか踏み切れないという方も多いと思います。
僕自身、汗で悩みながらも「手術するのはちょっと・・・。」って感じだったので、それ以外の方法で試したことについていくつか紹介します。
■手や頭、顔からの汗を止めるために試した方法と効果
✓塩化アルミニウム
効果:★★★☆☆
僕が初めて汗の事で受診したのは高校生の時でした。
その時は「手汗がひどくてギターが弾けない」とか「弓が持ちにくい」とかそんな理由で受診したと思います。(高校の時は弓道部)
その時に処方されたのが『塩化アルミニウム溶液』というもの。
これを汗が出やすい部位に塗ると、汗腺に蓋がされるような状態になり、汗が出にくくなるとのこと。
教えてもらった塗り方は
-
寝る前に手に塗る。
-
乾かしてそのまま寝る
-
朝になったら手を洗う
-
これを数日間続ける
こんな感じです。
しかしまぁ手汗で悩んでいる人は分かると思いますが、手に注意を向けるほど汗が止まらなくなるんです。
寝る前にそれを塗るのは良いのですが乾かない。
乾かそうと思うほど汗が出てきて乾かないのです。
そんな理由でたしか当時の僕はゴム手袋か何かを着けて寝てたような気もします。(それなら布団とかに触っても取れないと思った。)
でも、その甲斐あって数日間続けてみると確かに汗は軽減されていました。
汗が出そうになっても、前は「ビチャビチャ」だったのが、「しっとり」くらいに抑えられていた気がします。
まったく止めることは出来なかったものの、症状を緩和することは出来ました。
副作用としては、手のピリピリ感。
汗が出そうになるとなんとなく手がピリピリするような感じがしました。
また、アルコールに塩化アルミニウムを溶かしているようなので、傷があったりすると滲みるので注意が必要です。
ちなみに、僕は顔からの汗でも悩んでいたので、おでこにも塗ってみたところ、手よりも効果があったような印象です。
ただ、顔に塗っていいかどうかはわからないのでおすすめできません。もし試す場合は自己責任でお願いします。
✓皮膚の圧迫
効果:★☆☆☆☆
胸の辺り(乳首の上くらい)をつねったり、脇の下を圧迫すると、首から上の汗を止められるという方法も聞いたことあるかもしれません。
着物を着ている女性は、帯でその辺りを圧迫しているため、暑くても顔に汗をかかずに涼しげな顔をしていられるらしいです。
そんな理由で僕も実践してみましたが、正直なところあまり効果は感じられませんでした・・・。
というか、汗が出そうな時とか、汗だくになっているときに胸をつねったり、脇の下を抑えるなんてこと出来ないんですよ。
大事な場面で急にそんな仕草をしだしたら「あいつなにやってんだ?」ってなりますよね。
そんな理由で、この方法はあまり役には立ちませんでした。
✓自立訓練法
効果:★★☆☆☆
自立訓練法とは、簡単に言うと自己暗示をかけて気持ちや体をリラックスさせる方法です。
神経症や心身症といった心理的なことが原因で起こる病気の治療として用いられています。
詳しくはこちらをご覧ください。
僕がやっていた方法を順番に簡単に説明します。
-
「気分が落ち着いている」と何度も心の中で唱えて、ゆっくり呼吸をしながら気持ちを落ち着けていく。
-
次に、「右手が重たーい、右手が重たーい」という感じで、右手が重たくなっていくイメージで意識を向けていく。
-
右手が終わったら左手でも同じように行う。
-
次に、「右手が温かい、右手が温かい」と、温かくなってくようなイメージで意識を向けていく。
-
それが終わったら左手でも同様に。
簡単に説明するとこんな感じです。
汗のことばっかり考えてしまっている状況から、意識を自分の体に向けていくような感じですね。
僕はいつも、「なんか汗かいちゃいそう、やばい!」などと思ったときに、気持ちを落ち着けるために行うことが多かったです。
不思議なことに何かに集中しているときは全然汗の事なんて気にしないのですが、ふと気になると急に不安になって、そうなるともうダメなんです。
「ヤバイヤバイ!」って急にパニックになってしまうような感じ。
それは授業中とかでも急にそのような状態になってしまうので、そんな時にこの自立訓練法を行うようにしていました。
ただ、そうなると授業の内容がほとんど頭に入ってこないんですよね(笑
ちなみ、その時に胸の辺りをつねっていることもありました。少しでも相乗効果が得られないかと祈りながら。
✓漢方薬(防己黄耆湯)
効果:★☆☆☆☆
皮膚科を受診した時に漢方薬を処方されたこともありました。
ただ、僕の場合はあまり効き目がなかったように思います。
漢方薬は長期的に飲まないとなかなか効き目が出ないということも聞いたことがあり、もしかすると効き目が出るまでにやめてしまったのも原因かもしれません。
✓プロバンサイン
効果:★★★★★
社会人になってから初めて漢方薬以外の薬を試してみました。
皮膚科に行っても処方されることはなかったので、ネットで調べて自費購入です。
100錠で5000円~6000円程度だったと思います。
僕はこちらのサイトで購入しました。
僕も最初は、薬を飲むのには抵抗がありました。ちょっと怖かったです。
でもそれよりも汗で悩んでいることの方が、それ以上に辛かったので思い切って購入してみました。
飲んで1時間ほどで効果が現れます。
個人的には空腹時に飲んだ方が効き目があるような気がしました。
朝食前に1錠飲んで、昼食前にまた1錠飲めば、夕方くらいまでは安心して過ごすことが出来ます。
本当にびっくりするくらい汗が出なくなりますよ。
「暑いなー」と思っても身体が火照るような感じだけで汗はほぼ出ません。
これには感動しました。
もっと早くこの薬を知っていれば、もっといろんな楽しいことが出来たかもしれないなーとか考えてしまいます。
しかし、それなりに副作用もあり、薬が効いている間は口が乾きます。
2錠飲んだ時はかなり強い口渇の症状が出ると思います。
何かの発表があって「緊張で汗をかきたくないから2錠飲んでおこう!」と飲んでしまうと、副作用の口渇+緊張での口渇でかなりカラッカラになってしまいます。(僕が経験済み)
そんなわけでよほどの理由が無い限りは1錠に留めておくのが良いかと思います。
また、夏の暑い日なんかに無理に汗を止めようとすると、熱中症等のリスクも上がってしまうため、そんなときも飲み過ぎには注意ですね。
汗は、かいたほうが良いときというのもあるのです。
■まとめ:全身の汗を止めたいなら飲み薬が一番効果的
結論から言うと、僕の場合は飲み薬が一番効果がありました。
まぁでも色々試してみて効果が感じられなかった時の、最後の手段として考えておいた方が良いと思います。
そして、出来れば皮膚科に行ってお医者さんに相談してみることですね。
そこでプロバンサインの事についても聞いてみて処方してもらえるのが一番理想的かと思います。
僕の場合はそれが出来なかったので、ネットで購入という方法を取りました。
薬を飲むことに抵抗が無いわけではありません。
正直「こんな薬、本当に飲んでいて大丈夫なんだろうか・・・。」と思いながら飲んでいました。
でもやっぱり汗の事を気にせずに生活できるのってすごく気持ちが楽になります。
今まで行きたかった場所にも不安な気持ちにならずに行けるし、人が集まるところにも恥ずかしがらずに参加できるし。
他の人が普通に出来ていたことでも、汗が原因で出来なかったことがたくさんありますよね。本当につらいですよね。
色んな事を諦めてきていると思います。
でもそれが出来るようになるんです。
ものすごいおススメしていますが、別に僕は薬屋の回し者ではありません(笑
そんなわけで、多汗症のことでお悩みの方はちょっと調べてみてください。
何か質問があればメッセージを送って頂ければと思います。
汗っかきあるあるみたいな話も出来ると思います(笑
コメント