「すべての悩みは対人関係による悩みである」とも言われています。
仕事をしていると「自分とは合わないな」「この人はちょっと苦手だな」と思う人が必ず一人は居るはずです。
本当なら出来るだけ関わらないようにしたい。
でも仕事をする上で関わらないわけにはいかないし、どうしたものかと悩んでいる方もいるかと思います。
人数が多い職場ならそれだけたくさんの人がいるので、苦手な人の割合も多くなる可能性も高いです。
そんな悩みを抱えている方に向けて、苦手な人とどのように関わっていけばいいのかを考えてみました。
■無理に仲良くする必要はない
同じ職場で働くなら「誰とでも上手く付き合っていかなきゃな」と考えてしまう方も多いと思いますが、無理に仲良く接する必要はないと思います。
人間同士なので合う・合わないがあるのは当たり前です。
ましては職場は、友達を作る場ではなく、仕事をする場所です。
そんな場所で自分のストレスを溜めてまで、無理に仲良く接する必要はないです。
といっても、わざと冷たく接したり、露骨に嫌っているような態度を取るのはあまり良くないようにも思います。
苦手な人がいるのは仕方がないことですが、どうしてその人が苦手なのかを考えてみると良いかもしれません。
■どうしてその人が苦手なのか
誰かの事を「苦手だわー」と思うのにも、いろいろな理由があると思いますが、大きく分けると2つの理由があるのではないかと考えています。
自分と全く違うタイプ → その人が羨ましい?
「その人の言動が理解できない」「いつも人と喋ってばかり」など、自分には納得できないようなことをしている人を見ると「この人苦手だな」と感じることがありますよね。
でも、もしかするとそれは、自分には持っていない部分を持っているその人を羨んでいるということはないでしょうか。
別に気にならないなら何とも思わないのです。
でも、苦手だなと思っているということはその人の何かが気になっているということです。
「言動が理解できない」 → 「そんな考え方が出来るのが羨ましい」
「いつも人と喋ってばかり」 → 「誰とでも楽しく話せていいな」
そんな感じで、自分の中のコンプレックスが原因でその人を苦手だと思ってしまっているのかもしれません。
自分に似ているタイプ → 自分の嫌なところが見えるから?
逆に、自分と似ているタイプの人に対しても苦手意識を持ってしまうこともあります。
自分の性格に悩んでいるという方ほどそのような感情を抱くことが多いかもしれません。
今苦手だなと思っている人を思い浮かべて、その人と自分を照らし合わせて、似ている部分はありませんか?
その人を見ていると、自分の嫌な部分を見ているようで目を背けたくなる。
そんな理由でその人を苦手だと思ってしまっている可能性もあります。
これは、心理学用語で「投影」といいます。
「自分はこんな性格じゃない!」と思いたいがために、その人の事を苦手だと思い込み、距離を置こうとしているのかもしれません。
もし自分と似たような一面があってその人のことを苦手だと思ってしまっているのであれば「あぁ、こういうところ自分にもあるよなぁ」と内省してみるのも良いと思います。
こちらもやはり自分の中のコンプレックスが原因になっていますね。
■苦手な人との接し方
以上の事を踏まえて、苦手な人との接し方についていくつか紹介していこうと思います。
嫌わないこと
まずは、苦手だと思っても、その人の事を「嫌わない」ようにしましょう。
難しいことだとは思いますが、そう思っておくだけでも違うと思います。
「嫌い」だと思ってしまうと、その人のことを全否定するような意味合いが強くなってしまう気がします。
その人の事を苦手だと思ってしまうのは、その人の「一部分」が原因である可能性が高いです。
「木を見て森を見ず」ということわざのように、一部分だけを見て全体を見ないのはあまり良くないように思います。
苦手だと思う部分があるのは仕方ないことですが、よくよく考えてみると苦手ではない部分もあるはずです。
その人から学べるところはないか
誰かの事を「嫌いだ」と思ってしまうと、その人とは出来るだけ関わらないようにすると思います。
でもそうするとその人から学べたかもしれない何かを学べなくなってしまう可能性もあります。
先ほど説明したように、苦手だと思う原因は「自分の中のコンプレックス」かもしれません。
もしそうなら、その人の性格で見習える部分はないでしょうか。
「そんな考え方もあるのか」とか「ちょっと真似してみようかな」みたいに思えるようになれば少しだけ自分の行動を変えるきっかけにすることも出来るかもしれません。
自分に自信を持てるように「自分磨き」
自分の中のコンプレックスが原因で、誰かの事を苦手だと思っているのであれば、自分に自信が持てるように「自分磨き」に励むことだと思います。
自分の短所を克服し、自分に自信が持てるようになれば、誰かの短所も気にならなくなるはずです。
あるいは「自分にもこんな時があったなぁ」と客観的に見ることができ、的確にアドバイスすることが出来るようにもなるかもしれません。
苦手な人の性格を変えるというのは難しい、というかほぼ無理だと思うので、自分自身を変えられるように努力していきましょう。
■まとめ:その人を苦手な原因は、自分の中にあるのかも。
今回は、苦手な人との接し方についてお話させてもらいました。
僕自身、苦手な人がいたら「めんどくさー、関わらないようにしよう」と思うタイプなのですが、ふと考えてみると「もしかして俺はその人が羨ましいのか?」「ちょっと似てる部分もあるのかも・・・」と思う部分もあったのでこんな記事を書いてみました。
まぁでも、理由を考えることすらめんどくさいほど苦手な人もいるかと思います。
そんな人とは無理に関わる必要はないと思いますが、もし考えられそうなら、ちょっとだけ、どうしてその人の事が苦手なのか考えてみてください。
その人を苦手な原因と、苦手な人との接し方についてまとめます。
✓ その人の事を苦手な原因は?
・自分と違うタイプ → その人が羨ましいのかも
・自分と似ているタイプ → 自分の嫌なところが見えるのかも
✓苦手な人との関わり方
・嫌わない
・その人から学べるところはないか考える
・自分磨きに励む
苦手な人について考えることは、もしかすると自分を成長させるきっかけになるかもしれません。
コメント