【店員さん直伝】鉄瓶を使い始めるときの方法【南部鉄器】

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暮らし

「鉄瓶で沸かした白湯は美味しい。」

そんなことを聞いたことがあるけど、なんとなく鉄製品って取り扱いが難しそう。

そんなイメージでなかなか購入に至らないという方も多いのではないでしょうか。

僕も以前から鉄瓶がほしいと思っていて、先日ついに南部鉄器の鉄瓶を手に入れました。

そして、購入する際に店員さんから「鉄瓶を使い始めるときの方法」も教えてもらったのですが、思っていたほど面倒ではないことがわかりました。

まぁ少し時間がかかる工程もありますが、鉄瓶を長く使うための作業だと思えばそれほど苦には感じません。

むしろ、鉄瓶を「育てている」ような感覚で楽しいくらいです。

今回は、そんな鉄瓶を使い始めるときの作業について、説明していこうと思います。

■ 鉄瓶を使い始めるときの作業

1.硬水を用意する

最初に水を用意します。

水なら何でも良いというわけではないらしく、いわゆる硬水(硬度300mg以上)が望ましいとのこと。

これは鉄瓶の内部にカルシウムやマグネシウムイオンの湯垢をつけることにより、サビを防ぐためだそうです。

一番目にすることが多い硬水と言えば、「evian」かなと思います。

エビアン(1.5L*12本入)【エビアン(evian)】

それでも近所のコンビニやスーパーでも置いていないことも多いので、ちょっと探すのに苦労しました…。

そして、用意する水の量は鉄瓶の容量の約3倍。

うちの鉄瓶の容量は1.5Lなので、4.5Lも必要な計算になりますが、実際満水にするわけではないので、4Lくらいあれば足りそうです。

(※1.5Lだと思って買ったけど、もしかすると1.2Lだったかもしれません…。)

2.鉄瓶でお湯を沸かす

次に鉄瓶の8分目くらいまで水を入れて中火にかけます。

この時、蓋は外しておくとのことです。

沸騰した状態で20分ほど待機しましょう。

20分もあったら色々出来ますね。

本を読んだり、ちょっと動画を見たり、ブログを書いたり。

時間はかかりますがのんびりやりましょう。

3.お湯を捨てて鉄瓶を冷ます

20分ほど沸騰させたら蓋をのせてお湯を捨てましょう。

また蓋を外して鉄瓶の内部を乾かします。余熱でどんどん乾いていきます。

そして鉄瓶本体が冷めるまで待ちましょう。

鉄は蓄熱性が高いのでなかなか冷めません。

まぁこれが鉄の良いところなんですが。

またちょっとのんびりタイムです。

4. 2~3を3回繰り返す

鉄瓶が冷めたら再び硬水を入れて火にかけます。

そして先ほどと同様に20分ほど沸騰させて、お湯を捨てて冷まします。

この工程を3回繰り返します。

結構時間がかかりました。一時間以上はかかりましたね。

この作業を終えると、鉄瓶の内側に白く結晶化した湯垢が付いていると思います。

上の写真が作業前、下の写真が作業後です。

これがサビを防ぐことになるんですね。

こうなったらようやく鉄瓶を使い始めるときの作業は終了です。

■鉄瓶でお湯を沸かしてみる

鉄瓶の下処理が終わったら早速お湯を沸かしてみましょう。

吹きこぼれを防ぐために蓋を少しずらします。蓋はしなくても別にいいみたいですね。まぁ、沸くのがちょっと遅くなるかもしれませんが。

火加減は中火~弱火。強火だと鉄瓶の底が傷みやすいとかなんとか。

沸騰したら10~15分ほど沸騰させます。沸騰させることにより、水の中の塩素分や臭いの原因物質を除去されるようです。

沸騰が終わったら湯呑みなどに注いで少し冷ましましょう。

50℃くらいが適温だと言われています。

■まとめ:鉄瓶はちょっと手間がかかるけどそれが楽しい。

さて今回は鉄瓶を使い始めるときの作業について説明しました。

工程を再度まとめると

1.硬水(evian)を用意する
2.鉄瓶でお湯を沸かす(20分ほど)
3.お湯を捨てて冷ます
4.2~3を3回繰り返す

少し手間はかかりますが、その分美味しい白湯が飲めると思うと、その手間すら楽しく感じると思います。

実際、鉄瓶で沸かした白湯を飲んでみると、電気ケトルで沸かしたお湯よりもまろやかな感じがしました。

鉄が水道水の中の塩素臭さを除去してくれるからなんですね。

うーん、すごいですね、鉄瓶。

是非一度、鉄瓶で沸かした白湯を飲んでみてください。

■ 補足:鉄瓶を購入したお店【OIGEN FACTORY SHOP】

ちなみに鉄瓶を購入したお店は、岩手県にある「及源鋳造」というところです。

「OIGEN FACTORY SHOP 」という工場の直売店になっていて、鉄製品が好きな方はお店に入った瞬間からワクワクが止まらないと思います。

キャンプで使える製品なんかもたくさん置いてあって、たまにしかキャンプしないのに色々欲しくなってしまいました。

オンラインショップもありますが、お店にしか置いていないアウトレット品なんかもあるので、性能は同じなのに安く購入できたりもします。

実際うちの場合も鉄瓶自体を安く購入できたので、瓶敷やお猪口も買ってしまいました。

瓶敷やお猪口もまたかわいい形なのです。(お猪口の写真は撮り忘れ…後日載せようと思います)

行ける方は是非お店に足を運んでみてください。

「岩手まで行けないよー」って方はオンラインショップをご覧下さい。

ちなみに僕らが購入した鉄瓶はこちらです↓

コロッとしていてかわいいフォルムです。

鉄瓶に興味のある方はぜひ使ってみてください。

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