趣味で楽器をやっていると、社会人になってからバンドを組みたいと思ったり、あるいは社会人バンドに誘われるケースがあると思います。
しかし、参加してみたのは良いものの、思うように活動出来ず悩んでいるという方も多いようです。
ちなみに僕は職場でのバンドに参加していますが、活動するのは忘年会前のみです。
しかも去年はコロナの影響で全く活動せず。
僕自身、もっとバンドは楽しいものだと思っていたのですが、安易な気持ちで参加してしまったことを今では後悔しています。
そんな経験を踏まえて、僕なりに社会人バンドを組むときや、社会人バンドに参加するときの心構えについて説明していこうと思います。
■社会人バンドを始める時の心構え
✓本当にバンドをやりたいと思ってる?
ただなんとなくで参加してしまうと後悔することになります。
あなたは本当にバンドをやりたいと思っていますか?
「誘われたからなんとなく断りにくいし・・・。」みたいな気持ちで引き受けてしまっては良くないです。
一度参加してしまったらやめたいと思ったときにも、なかなかのエネルギーを使います。
言いにくいことを言うのって結構大変じゃないですか。
「なんて言ったら角が立たずに抜けられるかな」とか「抜けた後に顔を合わせづらいな」とか、色々な問題が出てきてしまう可能性だってあります。
本当にバンドをやりたいと思っているのかどうか。
まずはこれをよく考えてみてください。
✓練習する時間を作れる?
おそらく、バンドを始めて一番悩むところは、練習する時間がないということでしょう。
たしかにわかります。
バンドよりも何か好きなことがあるとか、やりたいことがあるという方もいると思います。
僕も、ギター以外にもやりたいことがたくさんあるのでその気持ちはよくわかります。
今まで他の好きなことに使っていた時間がバンドの練習に当てなければならない。
バンドに参加すると、メンバーに迷惑をかけないためにも、練習を優先しなければならなくなります。
結婚して子供がいたりすると、なおさら時間が取れなくなってしまいます。
お子さんがいる方は分かると思いますが、びっくりするくらい時間が無いですよね。
今の僕だったら、バンドの練習する時間があったら子供と遊んだり、ゆっくり休んだりしたいです。
それでも、バンドをやりたいと言うのであれば、何とかして時間を作らなければいけません。
「時間がない」というのは言い訳にならないこともあります。
しかもバンドとなると、メンバー全員がしっかりと練習する時間を作れないといけません。
一人でも練習する時間が取れないと、他のメンバーにも影響が出てしまいます。
自分は一生懸命練習してきたのに、他のメンバーが「時間がなくて練習出来なかったわー」とか言ってきたら嫌ですよね。
「それならすぐ辞めれ!」と言いたくなります。
練習する時間が取れないと思うのであれば、最初から参加しない方が良いと思います。
そしてもし、メンバーの中にも、時間が無いことを理由に練習をしてこない人がいるのであれば参加を遠慮した方が良いでしょう。
✓誰かと一緒に演奏するのは好き?
一人で演奏するのが好きなのか、誰かと合奏するのが好きなのか、まぁ、どちらも好きということもあるでしょう。
僕の場合、一人で自由に演奏していた方が楽しいということに気付きました。
まぁこれはバンドに参加してみたから分かったことでもあります。
そして、おそらくメンバーが違ったらバンドも楽しいと思えていたかもしれません。
一人で演奏するのと、誰かと演奏するのは全く違います。
自分のペースでは演奏できなくなってしまうので、それがストレスに感じてしまうかどうかです。
誰かと一緒にペースを合わせながら練習して、良いものを作り上げていくことが好きな方はバンドに向いていると思います。
✓社会人バンドに参加する目的は?
あなたがバンドに参加する目的は何でしょうか。
目的をはっきりさせておかないと、参加したとしてもなんとなく続けているだけになってしまいます。
そしてバンド全体の目的や目標を決めておきましょう。
いつのどんなイベントで披露するとか、週に何回活動するとか、そういったことがぼんやりしているとなかなか続けるのは難しくなってくると思います。
・ただ合奏出来れば満足
「メンバーと一緒に楽器演奏を楽しむ」ということが目的ならそれほど力を入れずにバンドに参加することが出来ますよね。
それほど上手い下手を気にせずに楽しむことが出来ます。
音楽って、「音を楽しむ」って書きますからね。
・余興での出し物
余興などの出し物として練習するのであれば、少し力を入れて練習しなければいけなくなります。
まぁ、そういった場合は聞く人は大体お酒を飲んでいると思うので、あまり完成度は気にされないかもしれません。
それでも演奏する方としては出来るだけ完成度が高い状態で披露したいですよね。
そうなるとバンドに対するメンバーのモチベーションも関係してきます。
みんなが同じくらいの熱量で活動できれば良いのですが、そこにギャップがあるとなかなか良いものが完成させられなくなってしまいます。
・プロ志向?
もしかしたらプロを目指すという場合もあるかもしれません。
もうそのレベルになると、仕事以外の時間はほぼ練習に費やさなければいけないのではと思います。
ただ弾けるだけじゃなくクオリティをどんどん高めていくための作業が必要になりますよね。
もうそのくらいを目指しているとなると、趣味でちょっとギターを弾ける程度の僕が踏み入っていい領域ではなさそうなので、具体的なコメントは控えさせていただこうと思います。
とにかくめちゃくちゃ理解できないほどの練習が必要になるだろうということは分かります。
■メンバー構成もよく考えよう
バンドを組みたいと考えているのであれば、メンバーを集めるときにもしっかりとした人選を行う必要があります。
「誰でもいいからやりたい人ー!」みたいな感じで集めるのは注意した方が良いと思います。
メンバーを集めるときに注意する点についていくつか紹介したいと思います。
✓年齢層
メンバーの年齢層が違いすぎると後々いろいろと困ったことが起こります
いくつか例をあげてみます。
・年上には文句が言いにくい。
バンドメンバーが年上ばっかりだったりするとなかなか言いたいことが言えないです。先輩じゃなかったらがっつり文句言うんですがグッとこらえなきゃいけない場面も多くなります。
・ジェネレーションギャップ
年齢に差がありすぎると好きな曲もだいぶ変わってきます。
10歳も離れていたりすると流行った曲が全然違うので、なかなか演奏曲が決まらないなんてことにもなりかねません。
✓好きな音楽
メンバー内での好きな曲にばらつきがある場合も、なかなか演奏曲が決まらずに困ってしまいます。
J-POPが好きな人、洋楽が好きな人、ジャズが好きな人。
こんな感じのメンバー構成だとまとめるのが難しく苦労してしまうと思います。
いずれかの曲に決まったとしても、好きじゃないジャンルの曲を練習するって楽しくないので、モチベーションも下がってしまいます。
✓性格的に合わない人はいないか
長く続けるためには人間関係も大事です。
自分の性格と合わないメンバーがいるとしんどいですよね。すごく気も遣うだろうし。
「この人とはうまく出来そうにないな」と思う部分があるのであれば、一緒に活動するのは難しいかもしれません。
活動しているときに雰囲気が悪いバンドなんて楽しくないですよね。
✓楽器の腕前
メンバーの演奏レベルにも注意すべきだと思います。
理想としてはレベルが全員一緒くらい。
ある程度演奏できる人と、始めたばっかりの人が混在しているメンバー構成だとなかなか上手くいきません。
そりゃそうですよね。
弾ける人はどんどん演奏したいのに、始めたばっかりの人はまだ教則本を見ているような状況では、全体での練習が進みません。
メンバーが集まらないからと言って、「誰でもいいから参加して!」みたいな感じで人を集めてしまうとこんなことになってしまいます。
■まとめ:社会人バンドを組みたいならしっかりとした心構えを!
以上が、バンドに参加するときの心構えでした。
最初が肝心とはよく言いますが、バンドを組むときに関しても同じです。
しっかりとバンドを組む目的をもって、その目的のために練習する時間を作れるかどうか。
そして、メンバーを集める時にも適当に選ばずに、しっかりと人選を行いましょう。
これらがしっかりと出来ると、楽しく長くバンドを続けることが出来ると思います。
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