[DIY]天板に脚を取り付けるだけ!簡単なダイニングテーブルの作り方[作業編]

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DIY

はじめに

前回の記事でダイニングテーブルを作るまでの準備について説明させてもらいました。

今回は実際にどのように作業を進めていくかを説明していこうと思います。

 

再度、どのようなテーブルにするかをまとめると

1.天板はタモ集成材を使用

2.脚は木製(タモ無垢材)

3.脚の取り付けは金属プレートを使用

4.オスモカラーのクリアー(つや消し)で塗装する

という感じで作成していこうと思います。

 

まだ前回の記事をご覧になっていない方はこちら↓

https://yfamily.biz/2020/12/06/dining-table-1/

材料紹介

まずは今回使用する材料を紹介します。

構造自体がシンプルなのでそれほど材料は多くありません。

 

寸法がわかりやすいように図を作ってみました。(※プレートの厚みは寸法に含めていませんので注意してください。)

 

天板の裏側には木材が反らないようにするための反り止めを取り付けてもらっています。

これも木材を注文するときに取り付けてもらえます。

反り止めの位置については、指定がない場合は木材の端から150mmのところに取り付けられるようなので

プレートと干渉しないように、端から200mmのところに付けてもらうよう注文しました。

反り止めについてもこちらに詳しく書かれていますのでご参照ください。

 

あと天板の角は丸くしてもらっています。

これも注文の際に丸みの半径を入力することで加工を依頼することが出来ます。

ちなみに今回は半径5mmでお願いしていました。

 

作成手順

それでは作っていきましょう。

ここまでかなり長くなってしまいましたが、工程はそれほど多くありません。

プレート取り付けて、塗装して、組み立てるだけです。

 

1.天板・脚の加工

それではまず、金属プレートを取り付けるための準備を行います。

脚の底部分にプレートを当てて下穴を開けるための目印を付けて

ドリルで下穴を開けていきましょう。

プレートは塗装が終わってから取り付けますので、この時点では穴あけだけです。

 

普段のDIYでは、ホームセンターに売っているパイン材やSPF材しか扱ったことがなかったので、タモ材の硬さにびっくりしました。

ちょっと力が要りますので、初めての方は注意が必要です。

 

4本の脚すべてに穴あけが終わったら、脚の加工は終わりです。

 

次は天板の加工に移りましょう。

天板の裏に鬼目ナットを打ち込んでいくための穴あけを行います。

天板裏の角にプレートを当てて、穴あけの位置に印を付けます。

うっすくて見にくいですがこんな感じですね。

 

次に穴を開けるのですが、穴を開けるときに注意していただきたいのが穴の深さです。

付属している説明書には

穴の深さは、鬼目ナットの長さ(1.5cm)に合わせるようにと書かれているのですが

実際にそのように開けてみたところ、ボルトが奥まで入りませんでした。

 

ちょっと考えるとわかるのですが、何も考えずに行ったので失敗しました。

さらなる被害者が増えないようにちょいと説明。

出来るだけわかりやすく図で説明しますと(茶:ボルト グレー:鬼目ナット)

鬼目ナットよりもボルトの方が長いので、このようなことになってしまいます。

プレートを噛ませたとしても、それほど厚みがないのでやはり浮いてしまいます。

 

そのため

ボルトの長さに合わせて穴を開けると問題なく収まりました。

天板の厚みが3㎝なので、穴を貫通させないように十分注意してください。

ボルトの長さと合わせてドリルにテープで目印をつけると良いです。

ドリルの太さは9mmを使用してくださいとのこと。

目的の深さまで穴を開けたら

鬼目ナットをねじ込みやすくするために、少しだけ穴の口を広げておきました。

このダボ錐は10mmなのですが、実寸が9.5mmになっているようなので口を少し広げるにはちょうど良かったのです。

 

こんな感じで穴をすべて開け終わったら鬼目ナットをねじ込んでいきます。

六角レンチを使って出来るだけ垂直にねじ込んでいきます。

例によってタモ材が固いので、ギッチギチ音を立てながら埋まっていきますが、出来るだけ慎重にゆっくり行うのが失敗しないコツです

鬼目ナットの頭が少し埋まるくらいがちょうどいいようです。

すべての穴に鬼目ナットを取り付けたら、天板の加工は終了です。

ちなみに上の写真の、左上の鬼目ナットが失敗した部分です。

穴が浅いとこうなってしまい、やり直そうとしたら鬼目ナット自体が破損してしまって

もうどうにもならずに声を出して泣きたくなってしまったような状況でしたがこのまま進めることにしました。

念のためプレートを置いてみて穴の位置が合っているか確認。

幸い失敗した箇所もプレートの厚みによりそれほど問題にはならなそうでした。

鬼目ナットの取り付け方が良くわからない方は、下記のような動画の方がわかりやすいと思います。

ムラコシ精工 鬼目ナット – YouTube

 

2.塗装

材料の加工が終わったので次は塗装です。

 

塗装の順序としては

 

やすり掛け(240番)

   ↓

エキストラクリアー

   ↓  乾燥12時間以上

フロアークリアーエクスプレス(つや消し)

   ↓  乾燥3~4時間

やすり掛け(400~600番)

   ↓

フロアークリアーエクスプレス(つや消し)

   ↓  乾燥3~4時間

やすり掛け(1000~1500番)

 

というような流れです。

合計3回塗装するので、それだけで2日くらいはかかってしまうかと思います。

まずは脚から。

オスモからのエキストラクリアーを塗っていきます。

ついついオスモブラシも購入しましたが、もう少し幅広のものにすればよかった。

 

左の2本が塗装後、右2本が塗装前です。

クリアーなので色が付くわけではありませんが、木材が濡れ色になり、木目が綺麗に見えるようになります。

エキストラクリアーが乾いたら、フロアークリアーエクスプレス(つや消し)を塗ります。

「エクスプレス」というのは乾燥が早いタイプのものなので、3~4時間すれば2回目の塗装が行えるようになっています。

出来るだけ早く完成させたい場合は、こちらを選ぶと良いかと思います。

次は天板の塗装です。

まずは下地を整えるために240番くらいの紙やすりでサンディングします。

ちなみに上の写真は天板の裏側で、黒い棒のようなものが反り止めの金具です。

こちらも脚の塗装と同じようにエキストラクリアー1回、フロアークリアー2回の順に塗っていきます。

広い面積を塗る場合はコテバケが重宝しました。

ただ、エキストラクリアーは塗料がサラサラなので非常に塗りやすいのですが、フロアークリアーはやや粘度が高いのでコテバケではちょっと塗りにくかったなぁというのが正直な感想です。

しかもエクスプレスだからなのか、塗ってる最中からどんどん乾いてきてしまい、よりベタベタしてしまってコテバケがスムーズに動かない。

使い方が下手なだけかもしれませんが、上手く使うにはちょっとコツが要るなぁと思いました。

それでも何とか天板の塗装も終了。

さらっさらにしたかったので、塗装の合間に少しずつサンディングをしながら作業していました。

塗装をした後は木材の表面が少し毛羽立つので、それを取り除くために軽ーく表面を撫でるような感じでサンディングすると良いです。

(塗装の合間は400~600番、仕上げは1000~1500番くらいが良いと思います。)

あまり強くこすると塗装が剥がれてしまうので注意してください。

ここまで来たら塗装は終了です。

 

3.前のテーブルの解体

天板と脚の準備が整ったのでいよいよ組み立てていきたいのですが

その前に前のテーブルを撤去しなければならないので、解体して片付けます。

長い間お世話になったテーブル。ちょっと寂しいですが解体していきます。

解体はチャチャチャっと説明していきます。

天板はビス留めした後、ダボ埋めしてあったので

ドリルを使ってダボを取り除いて

ビスの頭が見えたらドライバーでビスを抜き取ります。

短っ!!

こんなんで数年間持ち堪えていたのかこのテーブルは!

初心者のころに作ったものとはいえ、まったく無知とは恐ろしい…。

脚を固定していたL字金具も外して

脚も取り外し完了。

バラバラになった天板と脚をえっほえっほと資材置き場(子供部屋)まで運んだらOK。

 

4.組み立て

さて、ようやくテーブルの組み立てに移ります。

解体作業までお見せしてしまってすみません。

でもここまで来たらもう組み立てるだけなのですーぐ終わります。

 

まずは脚にプレートを取り付けていきまっしょい。

全ての脚にプレートを取り付けて

こんな風になりました。

 

そしたらテーブルの裏側に脚を取り付けていきます。

この天板かなり重たいです。

よく2階から一人で運べたなと思うくらい重たいです。

階段を経由する場合は十分注意しましょう。

さて脚の取り付けですが

まず鬼目ナットの位置に合わせてプレートを置きます。

次に、プレートに付属されていたボルトで固定していきます。

僕の場合はプレートとボルトの間にスプリングワッシャーを一枚挟んでみました。

以前、アイアンの脚を使って机を作った際にスプリングワッシャーが付属されていたのを思い出して

スプリングワッシャーの役割を調べてみたところ、ネジの緩みを抑える効果があるとのこと。

それなら使った方が良いだろう!という感じで使ってみましたが、必要かどうかはいまいちわかりません。

無くても大丈夫だとは思いますが、なんとなく気分的に安心。

というわけで全てのボルトを留め終わりました。

ちなみに鬼目ナットの打ち込みを失敗した部分は、ボルトが奥まで入らなかったので

スプリングワッシャーを4枚ほど挟んで隙間を埋めるという荒業で誤魔化しました。

もはや挟み込まれたスプリングワッシャーもわっしゃわっしゃという感じでしょう。

最後に脚の底部分に傷防止用のフェルトを貼り付けて完成です。

終了っ!

 

完成

ようやく完成しました!

シンプルな構造・見た目にしたので、無印良品のダイニングチェア(オーク材)と並べても違和感ありません。

以前のテーブルだと椅子を横に並べることが出来なかったので、これならお客さんが来た時も広々と使えそうです。

ひとつだけ失敗したなぁと思ったのが、この角の部分。

天板の角は丸くしてもらっていたのですが、脚の角のことについてはまったく考えておらず、微妙に合わない感じになってしまいました。

まぁそんなに気にならないですけどね。

天板と脚の間のプレートを横から見るとこんな感じです。

厚みは2mmくらいでしょうか。

すこーしだけ天板が浮いているように見えるかもしれません。

次にオスモカラーの撥水性を確認。

水をこぼしてみましたがしっかりと弾いてくれています。

ただ、油汚れになると木に少ししみ込んでしまうのか、光の加減で少し汚れているように見えることがあります。

布巾で良く拭くと特に問題ないのですが、まぁ油汚れもオイルフィニッシュみたいなもんだろうとポジティブに考えることにしました。

最後に強度についてですが、やっぱり幕板がないせいなのか少し揺れます。

でもテーブルを拭いているときに少し気になるかなという程度で、普段食事をする分には全く気にならないです。

 

天板に関しては、やっぱり硬い木材なだけあってかなり丈夫そうです。

ちょっとの衝撃じゃなかなか傷も付かなさそうです。

とはいえ、娘にボールペンを持たせるのは避けようと思います。

これを穴だらけにされたらもう立ち直れないと思うので。

 

おわりに

さて、今回はタモ材を使ってダイニングテーブルを作成してみました。

普段ホームセンターで売っている木材しか使ったことがなかったので

扱いなれない木材に戸惑う部分もありましたが、何とか完成させることができました。

 

木材の通販も始めて利用してみましたが、寸法は正確だし、加工も頼みやすいし、やっぱり専門のお店は違うなと感じました。

 

ちなみに材料費は以下の通りです。(加工費も含んでいます)

天板:30,450円

脚(4本):22,240円

プレート(4枚):5,480円

塗料:10,066円

 

合計:68,236円

 

どうしても良い木材を使う以上、コストはかかってしまいますが、その分長く使えるものが完成するので、もしかすると長い目で見ると安上がりかもしれません。

 

塗装に使ったオスモカラーに関しても、値段はほかの塗料より結構高いのですが、一回の使用量がかなり少なく済むので、なかなかなくなりません。

他のオイルステインとかは結構すぐに無くなってしまうんですよね。

人の体にも優しく、子供のおもちゃにも使えるというものなので、僕は非常に気に入って使わせてもらっています。

 

というわけで2部構成となったダイニングテーブル編。

長々と色々説明させてもらいましたが、作業工程はほんとに3つくらいなのでつ作り始めるとそんなに時間はかからないと思います。

なかなか高価な木材に手が出しにくい方は、ホームセンターに売っている木材で同じように作ってみても良いと思います。

 

今のテーブルが古くなって買い替えようと思っている方や、もう少し大きなテーブルが欲しいけど、良いものがなかなか見つからないという方は、思い切ってDIYしてみてはどうでしょうか。

今回の記事が何かの参考になれば嬉しいです。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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