どうも、鉄瓶の魅力に取りつかれたとーちゃんです。
鉄瓶を購入してから毎日の白湯生活を楽しんでいるわけですが、ふとお湯を見ると何やら黒いカスが沈んでいる。
これは飲んでも平気なんだろうか。
このお湯に混じっている黒いカスは一体何なのかちょいと調べてみました。
■鉄瓶から出てくる黒いカスの正体
調べてみると、黒いカスの原因として考えられるのは2つあるようです。
✓ 酸化皮膜
鉄瓶を作る工程のなかに、「金気止め」という作業があるそうです。
この作業は、高温で鉄瓶を焼くことにより酸化皮膜(黒錆)をつけて、これがサビ(赤錆)を防ぐことになるんだそうです。
どうやら鉄そのものは不安定な素材で、酸素と結合して酸化物になろうとする性質があるらしいです。
「赤錆」は鉄を腐蝕させボロボロにしてしまう性質を持っています。よく言われている一般的な「サビ」がこれに当たりますね。
一方「黒錆」というのは自然に発生することはないもので、鉄の表面に出来る酸化膜のこと。黒錆は赤錆を防ぐ性質があるため、「良性の錆び」とも言われています。
「金気止め」という作業で、鉄瓶の表面に黒錆を付けることにより、赤錆を防ぐことが出来るというわけですね。
新しい鉄瓶を使っていると、この酸化皮膜(黒錆)が剥がれてくることがあります。
これが沸かしたお湯に混じって出てくるということですね。
生まれて初めて「錆び」について調べてみましたが、何だか奥が深くて面白いです。
そしてこれを分かっていた昔の人たちがすごい。
ちなみに、黒錆があるとはいえ鉄瓶の内部はどうしても赤錆が発生してしまうものらしいです。
それでも水が濁ったり鉄臭くなるわけでなければ特に気にしなくてもいいみたいです。
赤錆が気になるからといって鉄瓶の内部には絶対触らないようにしましょう。
鉄瓶内部を擦ったりして傷が付くと、余計に赤錆の原因になってしまいます。
鉄瓶の内部は永遠に触る必要がないのです。
✓ 漆
2つめの原因として考えられるのが「漆」です。
鉄瓶を仕上げるとき水漏れ等があった場合に漆を使って、穴や傷を補修することがあります。
その補修箇所の漆が少し剥がれてお湯に混じって出てくることもあるとのこと。
また、その鉄瓶によって、内部が無塗装のものと、漆を焼き付けて塗装しているものがあるそうです。
鉄瓶を購入するときに、内部を塗装しているかどうかについても、お店の方に聞いてみた方が良いですね。
■どちらにしても飲んでも問題ない。
黒錆にしても漆にしても、どちらも人間の体に入っても特に問題無いようなので、あまり気にせず飲んでしまっていいみたいですね。
僕らは全く気にせず飲んでいます。むしろこれは鉄分だと思って飲んでいます。
また、どちらにせよ使っているうちにだんだん少なくなってくるらしいです。
それでも気になる方は、おそらくその黒いカスはお湯の最後の方に混じってる可能性が高いので、最後だけ捨ててしまえば良いと思います。
■まとめ:鉄瓶から出てくる黒いカスは「黒錆」か「漆」
というわけで、鉄瓶で沸かしたお湯に混じっている黒いカスは、鉄瓶の製造工程で発生した「黒錆」か、あるいは補修に使われた「漆」である可能性が高いことがわかりました。
どちらも人体には無害なのであまり気にせずグビグビ飲んでしまいましょう。
気にせず飲んでいる僕や奥さんの体調も特に問題ないので大丈夫です!
それでは、これからも楽しい白湯生活を続けていきましょう。
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